2014年05月21日

学者本に走る前に

本試験が終わると、毎年必ず、『予備校的なものはダメだ!もっと本質の理解が大事だ!』と言って、学者本を買い込み始める人がいます。ただ、ちょっと待ってくださいというのが僕の意見。

今年を含め、いつも本試験を分析して思うのは、本試験で必要な基礎的知識などは、予備校本やインプット講座で十分だということ。まず、この基礎的知識が、しっかり身についているかを再点検する必要があります。具体的には、「趣旨規範ハンドブック」に載っている全論点につき、趣旨や規範を正確に書くことができるかどうかを再点検すべきでしょう(判例については事案と判旨を言えるかどうかです)。基礎的知識が身についていないなら、今からそこを集中的にインプットしなおすべきであって、高度な学者本に手を出すという「以前の問題」です。

なお、本試験の問題を解くには、もちろん上記の基礎的知識だけでは足りず、現場で考える作業が必要です。しかし、そもそも、その能力を見ることが、この試験の目的でしょう?
同じ問題が出ない…といって学者本に走ったって、『考える』という根本的な作業から逃げ続ける限りは、何の進歩もありません。この手の人は、予備校答練でも、少しでも変化球が来たら『悪問だ』という一言で片付けて反省すらせず、物を考えるというせっかくの機会を放棄していたりするものです。・・・本試験で、ど真ん中ストレートなんて来ませんよ。バッティングセンターじゃないんですから。

まあ、結局は好き嫌いの問題であるともいえ、演習用にどんな本を使ってもよいのです。ただ、同じ問題とかタネ本を求めて学者本に走ることはナンセンスです。とにかく勉強にあたっては、@基礎的知識をしっかり身に付けることとA考えるという作業から逃げないこと、だけはしっかり心がけることが大切だと思います。
posted by 弁護士 金沢幸彦 at 13:39| Comment(0) | 日記

2014年05月20日

民事系3科目の講義を終えて

昨日夜は、本年度の司法試験論文民事系三科目の講義を収録してきました。各科目を30分ずつ簡単に概略を説明するというのがミッションでしたが、10分ずつオーバーした以外はなんとかなったのではないかと思います。全日程が終了した翌日に講義というのは、もしかしたら業界でも最速かも知れませんね。それだけに、反響に不安もあります。ですが、分析情報があまりない中だからこそ、自分ならこう解くということをリアルに話せた点は、それなりに意義があると思います。しかし、疲れました…。『尺』が各科目30分だろうが各科目2時間だろうが、準備にかける労力は変わらないですしね。
★上記講義は、辰巳HPで所定の登録を行っていただくことにより、視聴していただけます。
posted by 弁護士 金沢幸彦 at 09:55| Comment(0) | 日記

2014年05月18日

本試験お疲れ様でした。

本試験お疲れ様でした。

まずは気分転換などをして、心身の疲れを癒してください。

ただ、少し休んだら、論文の再現答案を作る作業を開始すべきです。
記憶が鮮明なうちでないと、この作業は事実上不可能です。
再現答案は、自分が合格していれば、次年度必勝を狙う方に対する最高のプレゼントになります。
また、万が一結果が出なかった場合には、自分のリアルな弱点が顕在化した最良証拠となります。
再現答案の作成は苦痛を伴うことではありますが、なんとか頑張って作ってみてください。

また、修習の準備もしておきましょう。合格発表の後ではあわただしくて、あまり余裕がありませんからね。修習準備の件は、機会を改めて、近々書こうと思います。

もしも今年の手ごたえがなく、すでに来年以降の挑戦を検討している方がいたら、
すみやかにスタートすべきでしょうね。
なんとなく落ち込んで、断続的に行き当たりばったりの気分に任せた勉強しかできないでいると、
9月になってシーズンが再開しても、そこから弱点をつぶし始めるのでは遅すぎます。

さらに、言いにくい話をしておきます。
この試験については、私は残念がら、「LS卒業者であれば、だれでも合格できる」なんて口が裂けても言えません。正直、現行制度のもとでは、合格するだけの力がない人でもLS卒業だけはできてしまうからです。「自分に適性があるかどうか?」は人生の大問題ですから、冷静に見極めるしかありません。
(他人に聞いても、そこを答えてくれるひとはいないでしょう。誰も他者の人生に責任をとれるものなどいませんからね。)なお、「適性」には、コンスタントにがんばり続けるという精神力も含まれます。いろいろと言い訳ばかりして「やる気」が持続しない人も、そこは自問自答したほうがよいと思います。
また、合格は金では買えません。誰かに「受からせてもらう」ものでもありません(仮に、何百万円も出して個人教授でも雇い、他人に受からせてもらうことができても、一体どんな法曹ができるのでしょう?恐ろしくなります。)
・・・この試験は自分の人生に大きくかかわるだけでなく、ご家族など周りの方の生活にも大きくかかわってきます。適性を考え、無理ならば別な道に進むというのも、ありうるのではないでしょうか。

とにかくお疲れ様でした。
今日はゆっくり休んでください。
なお、私は、本試験の民事系を解き終えたところです。そのうち感想などを書いてゆくつもりです。





posted by 弁護士 金沢幸彦 at 18:40| Comment(0) | 日記